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武術秘伝書夢世界第八十九話 【無双流】
無双兵法の系脈に現れた不思議な兵法家、荒木無人斎−−。その正体を四百年前の直筆秘伝書の中に追う

ある兵法家が鍔造りの名人であっかも知れないと何故だか不意に直感したと云う話
武蔵と云う剣豪の本質と不思議な兵法の流れを追う過程において妖しき兵法家が一人浮かび上がってきた。姓は荒木氏、通称八右衛門、諱を信家と云うが宮本無二斎に倣ったのか無人斎と号した。宮本家の古伝兵法、和術(捕手・小具足・縄)と二刀剣法を継承し、門人を育成した。直筆の二刀剣法の絵目録が現存し、研究者の間でもその存在は知られていたが、その他の情報は殆どなく、歴史的に採り上げられる事はなかった。しかし其の名前をみて筆者は非常に不思議な思いを抱いたのである。
荒木無人斎といえば上州の名門、荒木流捕手を編み出した伝説の戦国豪傑、荒木無人斎秀綱の事が思い浮かぶ。諱は確かに違うがそれも江戸期ではありがちであり、正に同時期同名同号の武術家ではないか。ただ荒木信家は二刀剣法の遣い手であり、荒木秀綱は捕手名人であるのであるから同名異人かとも思われた。
ところが信州から荒木信家の新たな直筆伝書が突如発見され、それは何と捕手伝書であったのであるから驚いた。信家は無双流を名乗ったが、秀綱の流儀も無双流とする文献がある(『和根元之巻』)。さすれば両者は全くの同一人物なのではあるまいか?……と夢語人は思った。実際著名なる荒木秀綱と云う武人の本質を明かす史料は所詮は後代のものしかなく、直筆伝書の残る荒木信家こそがその正体ではないかと思われたのである。ただ勿論諱の違いは気になるところではあり、何度も諱や花押を忸怩たる思いで見つめなおした事もある……。ところがある時、不意に夢語人の脳裏に驚くべきアイデアが電撃の如く閃いた。荒木信家とは同期の天才鍔師、「信家」その人ではないかと直感したのである。そんな馬鹿なと識者から嗤われるかもしれないが、同系列の兵法家、青木金家は名鍔師「金家」と同一人と考証され、この説は現在ではかなり定説化しているのであり、この様な不思議な事があってもよいのではないかと思われた。しかし信家鍔の銘と伝書著名(ルビ・サイン)を比較するは筆跡が合致せず、やはり単なる思いつきかと研究は一端頓挫する事になる。
ただ鍔師金家の正体の事を考証された上森岱乗先生からは「鏨銘と紙への肉筆は全く違う事も多いです」と指摘され、一縷の可能性を残したのみである。
ともあれ同説は一武術家の妄想として絶えて公表することはなかったが、十歳近くを経て再びふと鍔師信家と宮本武蔵との驚くべき文化的一致に気がついたのである。それは信家鍔には武蔵が残した特有の文化の片鱗がかなり多く匿されているという事……。さすれば宮本家兵法の継承者、荒木信家が天才鍔師信家と同一人であった可能性は一挙に高まる事となりはしないだろうか。それぞれ皆藤原一族であり、宮本家無双兵法山脈を形成するそれぞれの山々であったのかも……。
武蔵文化との関わりはまた時間を作って別の夜に語り明かそう。ともあれ四百年前の直筆伝書はその妄想の一断片として確かに存在し我々に色々な夢を語りかけてくれている。

●解題
慶長十三年(1608)に荒木八右衛門信家から中村六平に発行された柔術伝書。内容は捕手と小具足、縄の伝書で柔術伝書としても日本最古に属する貴重な資料である。宮本無二丞からの伝系が記載されており、やはり流儀の開祖を宮本無二においている事が分かる。武蔵とも青木鉄人とも近しい関係であったに違いない。信州の中村家に残った資料で近年まで実伝も継承されていたと言われている。現代まで伝を繋がなかったのは真に残念なことである。[信州中村家所蔵・資料撮影伊藤義晴氏]

 

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