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天下無双 武蔵二刀剣法神免会
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武術秘伝書夢世界 【二天一流剣術秘伝之書】
武蔵の実戦剣法の本質を映した不思議な秘伝書。それは江戸期の剣術形文化を蘇らせ、二刀剣法の威力を今世に現出し、武蔵兵法の極意を体感する縁となった。

後世において流名のみが開祖の悟りによって変化してしまったと云う話
宮本武蔵は夢語人の生国近隣の剣士であり、正に日本一の剣豪である。よって幼少の頃から武蔵の実戦剣法に憧れて剣道修行の果てに二天一流剣法を学んだが、現存する武蔵剣法、肥後伝二天一流とは武蔵が最晩年に制定した極意伝であり、そのシンプルな内容から当時の夢語人にはその深い部分を窺う事が余り出来なかった。疑問に感じて色々調べてみると武蔵はその波瀾の生涯を通じ各時代に様々な技術伝を残しており、各地に残った武蔵剣法はそれぞれ皆かなりの違いがあったらしい事が判明したのである。つまり夢語人が憧れた、無数の勝負に常勝していた頃の決闘者武蔵の実戦剣法とはかなり違いがあるのではないかと言うことである。
ずっと後年、武蔵剣法に執心する夢語人に対し、柳生心眼流の島津兼治先生が一冊の秘伝書を示された事がある。題名に「二天一流」との記載がある……。史実的に言えば武蔵は青年期は圓明一流を名乗っており、晩年に肥後入りをしてから二刀一流を名乗り、大なる兵法全体を指して最終的に二天一流と名乗ったとされている。と言うことは当然の事ながら同資料も肥後伝二天一流の資料かと最初は夢語人も思ったのである。しかしながら同書を良く読むと他では見たことのない独特の目録書きと形解説があり、その内容は肥後二天一流とは全く相違したかなり驚くべき二刀剣法である事が次第に判ってきた。
伝系をみると肥後系とは全く異なり武蔵の中年期における門人と判定できる。この時期は普通圓明流か武蔵流で伝脈した筈なのであるが流名が「二天一流」と転化している所が興味深い。それは流儀の太祖、武蔵が最終的に二天一流を称えた事が後世に反映し、「武蔵流」から「二天一流」に転化したと云う事ではなかろうか。しかし伝承された技術は宮本家の古伝兵法の本質を写した正に実戦刀法であり、武蔵が如何にして当時の強豪たちを退けて来たのかを窺わしめる極めて高度な技術伝が内蔵されているのである。
そして逆説的に言えばその様な古伝技法を基盤として晩年武蔵の極意兵法、肥後伝二天一流の本質が華開いた事が始めて理解出来るとも言えるのである。
天下の剣豪、武蔵の剣法の古伝は実伝としては残念ながら残らなかった。しかし武蔵が伝えた古伝勢法は口伝書として日本各地にまだまだ隠されているのではないかと思うのである。武蔵は自己の伝えた殺人技法が所詮技術の形であるが故に時と共に崩れ、いずれ消え去る事をちゃんと知っていたのではなかろうか。本当に残しておかねばならぬのは最後に到達した極意伝であり、「五法」を制定したあとは他の全て技術を捨て去った。しかしそれも時が至れば蘇る事があり、最後の「御法」に到達する為の道標となるだろう。それだけのものを武蔵は各地に確かに残して来ている……。
驚異の秘伝書を前にして夢語人は武蔵の遺言、「兵法逝去して絶えず」との言葉を思い出していた。

●解題
内部に記載された伝系書きによると武蔵から九代目にあたる青木戸太夫正任までが記載されている。江戸のかなり遅い時期に作成された秘伝書であろう。小倉藩に伝来した系統で八代目位の師範は眼心流と云う総合武術を開いている。しかしそれとは別に武蔵剣法はちゃんと「二天一流」として正しく伝えたわけである。独特の形解説と伝系書きの後は「五巻之書(五輪書)」の写しとなっている。恐らく武蔵が最後に残した極意秘書『五輪書』を肥後から輸入して流儀の秘儀として付加したのだろう。よって流名も二天一流を名乗ったわけであるが、伝承した剣法技術は宮本家古伝剣法の面影を残していると考察出来る。
〔島津兼治先生所蔵〕

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